移動ユーザプロファイルからFSLogixへ

今回は、Microsoft関連の話です。

 

といっても、Horizon VDIでも重要なユーザプロファイル管理に関する技術です。

 

ユーザプロファイル管理手法と言えば、移動ユーザプロファイルですよね。

私が対応してきた案件でも、Horizon リンククローンデスクトップと移動ユーザプロファイルおよびフォルダリダイレクトを組み合わせた構成で、多数導入を行っています。

 

移動ユーザー プロファイルの展開 | Microsoft Docs

 

VMwareからもPersona Managementという機能が提供されていましたが、すでに移動ユーザプロファイルを使っているケースが多かったりで、結局1回も使うことはありませんでした。。。

 

さて、話を移動ユーザプロファイルに戻しますが、多くの実績があるものの、課題もありました。最大にして唯一の欠点といっても過言ではないと思います。

 

それは、プロファイルデータが膨らむとユーザのログオン時間に影響が出てしまうという点です。

 

運用年数が進むにつれて、プロファイルデータは徐々に増えていきますし、近年ではOSの変更などでプロファイルのサイズが大きくなっていく傾向にあるように思います。

 

 

そんな中、登場したのが、本日の主役。

FSLogixです。

FSLogix の概要 - FSLogix | Microsoft Docs

 

FSLogixには以下の4つの機能が含まれていますが、ユーザプロファイル管理に関連するのは、①と②ですかね。

①Profile Container
②Office Container
③Application Masking
Java Version Control

 

それぞれ、以下のような機能であり、Horizonと組み合わせることで得られる効果をまとめてみます。

機能

機能概要

効果

Profile Container

ユーザプロファイルを任意のファイル共有にリダイレクト。プロファイルはVHD(X)ファイルとして配置され、ユーザサインイン時にマウント。

ログオン時間の短縮

Office Container

ユーザプロファイルのうちOfficeデータを含む一部分を任意のファイル共有にリダイレクト。OutlookOSTファイルで有効。

ログオン時間の短縮

Application Masking

アプリケーションやプリンタ等へのアクセス許可を行う

マスタイメージ管理の簡素化

Java Version Control

特定のURLやアプリケーション毎に使用するJavaバージョンを指定

マスタイメージ管理の簡素化

 

以下のライセンスをお持ちであれば利用可能です。

Microsoft 365 E3 / E5
Microsoft 365 A3 / A5 /学生使用特典
Microsoft 365 F1
Microsoft 365 Business
Windows 10エンタープライズE3 / E5
Windows 10 Education A3 / A5
ユーザーごとのWindows 10 VDA 
リモートデスクトップサービス(RDS)クライアントアクセスライセンス(CAL)
リモートデスクトップサービス(RDS)サブスクライバーアクセスライセンス(SAL)

 

移動ユーザプロファイルを利用していて、ログオン時間の長時間化に悩んでいる方、

VMware Horizonとしても今後主流になっていくようなので、ぜひチェックしてみてください。