リリースノート大事(VMware Horizon 8 2203)

前回の記事で、Horizon AgentにSVGAドライバが含まれなくなったという話をさせていただきましたが、しっかりリリースノートにも書かれていますね。

 

VMware Tools SVGA ドライバは Horizon Agent インストーラに含まれていません。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB2078739とKB2118048を参照してください。

 

docs.vmware.com

 

やっぱりリリースノートはしっかり見る癖をつけないといけませんよねということで、今回はHorizon 8 2203のリリースノートを見ていこうと思います。

 

docs.vmware.com

 

■重要事項

Horizon 8 バージョン 2203 には、Horizon Connection Server の更新はありません。Horizon 8 2203 エージェントおよびクライアントでは、Horizon 2111 Connection Server バージョンを使用してください。

こういうパターンもあるんですね。

 

■新機能

重要事項にもある通り、AgentやClient向けの機能リリースが多い感じですね。

特に目を引く新機能はありませんでしたが、強いて言えばこの辺でしょうか。

仮想デスクトップ

デスクトップ セッション中に、マウス入力を含む vSphere コンソールからのすべての入力がブロックされます

シャドウイング時に画面の解像度が変わったりするのが改善されたということでしょうか・・・

 

■ご使用前の注意事項

この辺りは、採用予定のバージョンについて、一通り見ておいたほうがよさそうですね。以下2件は太文字で強調されていました。

Horizon Internet Explorer が Horizon Console でサポート対象外に

Horizon Console は、Internet Explorer をサポートしない VMware Clarity ウィジェットに移行します。このため、Horizon Console でサポートされるブラウザのリストから Internet Explorer が削除されました。

 

VMware Tools のインストールに関する重要事項

vSphere で提供されているデフォルトのバージョンではなく、VMware 製品のダウンロード ページからダウンロードされた VMware Tools バージョンをインストールする予定の場合は、その VMware Tools バージョンがサポートされていることを確認してください。サポートされている VMware Tools バージョンを判断するには、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。(サポートされるバージョン:11.1.0、11.0.6、10.3.22、10.3.21)。バージョン 11.x の VMware Tools ではパフォーマンスの問題が確認されています。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB78434を参照してください。

 

■互換性に関する注意事項

ここも一通り目を通すべきでしょう。

設計するシステムの構成要素で検索を書けてもよいと思います。

vSphere 環境で View Storage Accelerator を使用するには、デスクトップ仮想マシンは 512 GB 以下でなければなりません。View Storage Accelerator は、512GB を超える仮想マシンでは無効になります。仮想マシンのサイズは、合計 VMDK 容量で定義されます。たとえば、1 つの VMDK ファイルが 512GB であるか、複数の VMDK ファイルの合計が 512GB となる場合です。この要件は、以前の vSphere リリースで作成され、vSphere 5.5 にアップグレードされた仮想マシンにも適用されます。

→ここまで大きいデスクトップ仮想マシンはなかなかなさそうですが・・・

 

インスタント クローンを RDS ホストとして展開する場合は、Windows Server OS 内から直接 RDS ホストを再起動しないでください。代わりに、イメージ プッシュ ワークフローを使用して、インスタント クローン仮想マシンを更新してください。

→互換性か?と思いつつ、結構やってしまいそうな内容。

 

■解決された問題

■既知の問題

今起きている問題が解決ないし回避策が見つかっているか。バージョンアップ先を検討する際などの判断材料の一つとしてみておいたほうが良いですね。

 

1817536:ローカル データストアにインスタント クローンをプロビジョニングする場合、該当するホストをメンテナンス モードに切り替えることができません。移行されないように内部仮想マシンとインスタント クローンがローカル データストアに格納されているため、この問題が発生します。

回避策:インスタントクローン デスクトップ プールを削除します。これにより、関連する仮想マシンが削除され、対応するホストをメンテナンス モードに切り替えることができます。

過去に似たような事象でハマった記憶がよみがえりました・・・

その時はvSAN上にインスタントクローンを展開する検証をしていましたが、vSANクラスタを停止することができず大変な思いをしましたね。

 

今回は、リリースノートを見てみました。

最近Horizonを触る機会が減ってきているので、最新の情報は追いかけるようにしたいですね。

設計時だけでなく、構築やテストでトラブルが発生した場合は、リリースノートを見てみると案外答えにたどり着けたりするかもしれません。

 

今回はここまで。